ドル底堅い/不安定な株安に警戒も、米FOMC控え売りは限定的

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。不安定な株価を背景とした円買いが先行し、下押し圧力がかかりやすい見通し。ただ、18-19日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見込まれ、ドルは売りづらい展開を予想します。

米株安受けドル一時113円20銭台

12月14日のドル/円は反落。アメリカの株式先物が大幅安に振れたことで日経平均株価の予想以上の下げに連動して円買いが進み、ドルは朝方から下落基調となりました。ただ、抵抗線から支持線に変わったとみていた113円50銭付近に値を戻す展開となり、下値の堅さが意識されます。また、引き続き買いづらい欧州通貨や米中協議に対する期待を背景にドル買い/円売りのフローが継続しました。
アメリカの株式先物の下落要因はトランプ大統領の元顧問弁護士の実刑判決や、メキシコとの国境の壁建設の費用をめぐる与野党対立によるものでした。実際、NYダウなどは大幅安となり、ドルは再び113円50銭を下抜け、一時113円21銭まで売り込まれます。欧州通貨が下げ渋ったこともドルの下押し要因に。ただ、やはり113円前半はドルの買戻しが観測され、113円半ばを目指し113円38銭で取引を終えました。

トランプ関連報道は材料にならず

本日のアジア市場早朝は、ドル/円はNY終値と同水準の113円30銭台で推移。この後は前週末の米大幅株安を受けた日本株安で、円買い先行の可能性はあります。トランプ政権に関しては、「終わりの始まり」「外堀が埋められつつある」といった新聞の見出しはかなり以前からみられます。政権は決して盤石ではないものの、不安定とは思えず、ドル売り材料としては長続きしないでしょう。
今晩はNY連銀製造業景況指数が材料視されそうです。住宅関連指標は下振れが目立つ反面、ISMなど製造業関連の統計は総じて力強く、景気減速への思惑はいったん後退する見通し。連邦準備制度理事会(FRB)の来年以降の引き締め継続方針には懐疑的な見方が広がりつつありますが、FOMCで利上げが見込まれるためドルは引き続き売りづらいでしょう。また、113円前半の押し目買い観測から、ドルの下値は堅いと予想します。
■主な注目材料
13:00 インドネシア11月貿易収支
16:00 ノルウェー11月貿易収支
トルコ9月四半期失業率、工業生産
17:00 チェコ11生産者物価指数
19:00 ユーロ圏10月貿易収支、11月消費者物価指数
20:00 英12月CBI産業受注
22:00 ポーランド11月消費者物価指数
ロシア鉱工業生産
22:30 米12月NY連銀製造業指数
00:00 米12月NAHB住宅市場指数
休場:バーレーン、カザフスタン、ナミビア、南アフリカ

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