ドル上げ渋り/米利上げも買い限定的、来年以降の引き締め鈍化で

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。米連邦準備制度理事会(FRB)は2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)での討議を踏まえ、今年4回目となる引き締めを決定する見通し。ただ、来年以降の利上げシナリオの不透明感から、ドル売りに転じる可能性もあります。

ドル112円20銭台を維持

12月18日のドル/円は3日続落。トランプ政権のFRB批判を嫌気したドル売り地合いが広がり、朝方から弱含む展開に。日経平均株価の大幅安で円買いが進み、ドルは112円半ばを割り込みます。その後も世界株安への警戒で円買いが続きましたが、ドルは12月6日と同10日に112円20銭台を支持線に113円付近に持ち直していることから、そのレベルが買戻しのポイントとして意識されます。
欧米市場でドルは112円25銭まで下げ止まり、FRBが引き締め停止時期を早めるとの観測は続くものの、アメリカの住宅関連指標の予想上振れをきっかけに買い戻されました。ただ、トランプ大統領がツイッター上で連邦公開市場委員会(FOMC)の委員に対し、「過ち」を犯すなと新たに今晩の引き締めをけん制。株価や長期金利は回復したものの、ドルの持ち直しは限定的となり、112円52銭で引けました。

一部に利上げ見送り予想も

本日アジア市場早朝は、ドル/円は112円50銭を割り込む水準で推移。この後は米株高を背景とした円売りで、112円半ばに持ち直す値動きを予想します。引き続きFRBの来年の利上げ回数がテーマで、引き締めは緩慢になるとの見方からドル売り地合いが続くでしょう。ただ、アジア市場では本邦勢を中心に買い戻しが観測され、その後はFOMCでの政策決定待ちで様子見ムードが広がりそうです。
トランプ政権のFRB批判で利上げの織り込みは低下しており、一部では今回の見送りも予想されます。FEDウォッチでもとはいえ、政治圧力に屈したとの印象を残せば中銀としての信頼は揺らぎ、かえって混乱を招く可能性もあるため今晩は順当に利上げを予想します。ただし、現時点で引き締めの織り込みが進んでいなくても、来年の緩やかな金融政策を考えれば積極的なドル買いは見込めないでしょう。
2019年の利上げ回数は3回がメーンシナリオですが、足元の状況からFOMC後の声明やパウエル議長の記者会見などで2回となっても想定内と言えます。本日の利上げによるドル買いは限定的となる一方、下げも小幅にとどまる展開を予想します。
■主な注目材料
06:45 NZ7-9月期経常収支
08:50 日11月貿易収支
13:00 マレーシア11月消費者物価指数
16:00 ユーロ圏11月生産者物価指数
16:05 タイ中銀定例会合/政策発表
17:00 スウェーデン12月消費者信頼感、製造業マインド
18:00 ポーランド11月生産者物価指数
18:30 英11月消費者物価指数、生産者物価指数、小売物価指数
20:00 英12月CBI流通業売上高、産業受注動向
21:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
22:00 ロシア小売売上高、失業率
22:30 米7-9月期経常収支
カナダ11月消費者物価指数
00:00 米11月中古住宅販売戸数
04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)
アルゼンチン11月貿易収支
04:30 米連邦準備制度理事会(FRB)議長記者会見

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