ドルは戻りが鈍い/米利上げ決定も来年は減速へ、買戻し後失速か

本日のドル/円は戻りの鈍い展開となりそうです。米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、市場の予想通り利上げを決定したものの、来年の減速は避けられない見通し。イベント消化に伴うドルの買戻し後は、長く続かないと予想します。

米10年債利回りは4月以来の低水準

12月19日のドル/円は、一時112円10銭割れ。112円半ばで寄り付いた後、この日上場したソフトバンクの初値が公開価格を割り込んだことで日経平均株価が弱含み、午前中の円買いでドルは112円19銭まで押し下げられました。ただ、112円20銭付近の水準が支持線として機能したもようで、FOMCでの政策決定を前に模様眺めのなか、ユーロ/ドルの軟化を受けドルは底堅い値動きとなります。

欧米市場ではFRBのハト派姿勢を織り込む動きとなり、ドルは売りが再開し一時112円08銭まで値を切り下げました。そうしたなか、FRBは今年4回目の引き締めを決定。同時に公表された2019年の見通しから、利上げは9月時点の3回から2回にペースを落とすことになりそうです。それにより米10年債利回りは4月以来の低水準に下げますが、ほぼ織り込み済みでドルはNY市場の終盤から買戻しが入りました。

日銀は無風で円売りサポート

20日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円60銭付近。NYダウの大幅安で日本株も弱含み、円買い先行でドルを下押しする展開が予想されます。ただ、日銀は金融政策決定会合で緩和的な金融政策を維持する見通しで、引き続き円売りをサポート。また、重要イベント通過によるリスク要因の後退で、円買いは弱まるでしょう。株売りが抑えられれば、ドルの下げは限定的となるでしょう。

欧州勢はFRBの引き締めペースダウンをどのように判断するでしょうか。ある程度織り込み済みとはいえ、FRBは成長見通しを下方修正しており、株価や長期金利を手がかりにユーロ買いを進める可能性はありそうです。ユーロ/ドルはFOMC後に売られたものの、それ以前には抵抗線の1.14ドルをブレイクしており、再浮揚の可能性はあります。ドルは売り一巡も、113円を大きく上回る展開は想定しにくい状況です。

■主な注目材料
06:45 NZ7-9月期国内総生産、11月貿易収支
09:30 豪11月雇用統計
11:00 NZクレジットカード支出
未定 日銀金融政策決定会合
15:30 日銀総裁記者会見
16:00 スイス11月貿易収支
デンマーク11月小売売上高
16:30 ハンガリー7-9月期経常収支
17:30 香港11月消費者物価指数
スウェーデン中銀定例会合/政策発表
18:00 ユーロ圏10月経常収支
アイスランド12月消費者物価指数
18:30 英11月小売売上高
20:00 英12月CBI流通業売上高
20:00 ロシア月次国内総生産
イスラエル10月工業生産高
21:00 英中銀金融政策委員会
22:00 チェコ中銀定例会合/政策発
22:30 米12月フィラデルフィア連銀製造業指数、失業保険申請件数
カナダ10月生産者物価指数
23:00 メキシコ10月小売売上高
04:00 メキシコ中銀定例会合/政策発表
05:00 アルゼンチン小売売上高

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