今日のドル円:安全通貨買いで下げ渋り、米シャナハン氏起用に思惑

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ回数引き下げ観測やトランプ政権の人事への不安からドルは売られやすい見通し。ただ、年末にかけて株価が不安定になるとの観測から、安全通貨買いの流れが続くと予想します。

ドルは終値で111円台を維持

12月21日のドル/円は6日続落。アジア市場では日本株や中国株、欧米株式先物軟調地合いを背景に円買いが先行。特に、日経平均株価が節目の2万円に接近し、大台割れを警戒した円買いが強まってドルは一時111円付近まで値を下げました。ただ、その前日からドル売り基調で大幅高に振れたユーロ/ドルの利益確定売りが広がり、ドルは111円半ばに切り返して下値の堅さが意識されます。
欧米市場では、米国内総生産(GDP)確定値の下方修正を受け、ドルは日中安値を下抜けて110円93銭まで弱含みました。ただ、NYダウなどの大幅株安を受けドルは安全通貨としての買いが入り、終値では111円25銭と前日終値から4銭安の水準に回復。NY終値は14日以降、6営業日連続で値を下げていますが、110円台に軟化したのが短時間にとどまったことから、目先も下げづらいとみています。

米閣僚人事の確執を不安視

本日のアジア市場早朝は、111円を一時割り込みました。東京市場は天皇誕生日(振替)の祝日、その他のアジアや欧米の主要市場はクリスマスイブの休日で休場となり、取引が薄い分値が飛びやすいでしょう。FRBの利上げ継続方針の後退で、ドルは引き続き売られやすい見通し。また、トランプ大統領のFRB議長解任を検討していると報じられ、市場への影響を懸念したドル売りも想定されます。
さらに、トランプ大統領による閣僚人事も注視されそうです。アメリカのシリア撤退に抗議し辞表を提出していたマティス国防長官に代わり、シャナハン国防副長官を来年1月1日付で起用。来年2月末のマティス氏の退任時期を早めたことで、人事をめぐる確執から政権の安定性に不安が広がるでしょう。ただ、世界的に株価は不安定となっており、年末年始に向け株安に歯止めがかからなければ安全通貨のドルや円に逃避資金が流入する展開も見込まれます。
ドル/円は111円台を維持できれば下値の堅さを好感した買戻しが入る可能性から、本日は下げづらい値動きを予想します。
■主な注目材料
14:00 シンガポール11月消費者物価指数
17:00 台湾11月鉱工業生産
22:30 米11月シカゴ連銀景気指数
23:00 メキシコ11月失業率
休場:日本など18カ国、香港、シンガポール、オーストラリア、イギリス、アメリカは午前のみ

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