今日のドル円:伸び悩み、景気減速懸念で円買い継続、雇用統計にらみ

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。景気減速懸念による円買いの継続でドルは値ごろ感による買戻しにとどまり、積極的な買いは手控えられる見通し。注目の米雇用統計は連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速を背景に、上昇は限定的と予想します。

ドル一時10カ月ぶり安値

1月3日の取引で、ドル/円は5日続落。世界経済の腰折れ懸念で売られやすいなか、アップルの業績予想の下振れが売りを誘発し、東京市場が年末年始休暇の休場で取引が薄いなか一時104円台に急落しました。それに伴い、豪ドル/円などクロス円も大きく値を下げています。ドルはその後持ち直しトルコのインフレ改善が好感され107円後半まで回復しますが、戻りは抑えられました。

欧米市場でドルは107円半ばを中心に推移した後、アメリカのISM製造業景況指数が予想を下回り、ドル売り再開。また、NYダウが前日比600ドル超も下げるなど、米国の株価や長期金利が大きく低下。ドルは107円60銭台で取引を終えました。アジア取引時間帯に104円台への急落は自動取引が原因のため短時間にとどまったものの、市場には驚きと衝撃を与えたようです。

米雇用統計でどこまで戻せるか

本日アジア市場の早朝取引で、ドル/円は107円60銭台で推移。休暇明けの本邦勢は値ごろ感から買戻しを進める可能性はあります。また、米国株の2-3%安を受け大発会の日経平均株価の大幅安は織り込み済みとみられます。ただ、日経平均は昨年の大納会で7年ぶりにマイナス圏で取引を終えるなど市場センチメントは悪化しており、ドル買い/円売りの局面でも小幅にとどまるでしょう。

一方、今晩は米雇用統計が注目されます。平均時給と失業率はほぼ前回並みの内容が見込まれるほか、前日の強いADP統計から非農業部門雇用者数の前回上振れが観測されます。ただ、FRBの利上げ回数引き下げに思惑が広がるなか、ネガティブな材料に反応しやすいでしょう。株価や長期金利の動向にもよりますが、景気腰折れを打ち消す内容でないとドル買いが強まる状況は想定しにくく、上昇は限定的とみます。

年末年始の円急伸は2007-08年以来

この10年あまりを遡ってみると、年末年始にドル/円が大きく変動したケースはあまりみられません。取引が薄いほど値が飛びやすいことはありますが、ほとんど小口取引のため相場はそれほど大きく動かない、とみても不自然ではありません。ただ、2007年から08年にかけての年末年始は3-4円程度の円高となりました。今回の104円台はハプニングだったとしても、11年前と同じぐらいの円高と言えるでしょう。

■主な注目材料
09:30 香港12月製造業PMI
10:00 フィリピン12月消費者物価指数
10:45 中国12月財新サービス業PMI
13:00 マレーシア11月貿易収支
13:15 サウジアラビア12月総合PMI
13:15 アラブ首長国連邦12月総合PMI
16:00 英12月全国住宅価格指数
16:00 デンマーク11月失業率
16:00 ルーマニア11月生産者物価指数
16:15 南ア12月PMI
16:30 スウェーデン12月サービス業PMI
17:00 ハンガリー11月生産者物価指数
17:55 独12月失業率
18:00 ポーランド12月消費者物価指数
ユーロ圏12月サービス業PMI
18:30 英11月住宅ローン承認件数、12月サービス業PMI
19:00 ノルウェー12月住宅価格指数
19:00 ユーロ圏12月消費者物価指数、生産者物価指数
21:00 ブラジル12月サービス業PMI
22:30 米12月雇用統計
カナダ12月雇用統計
23:45 米12月サービス業PMI
休場:モンテネグロなど

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