今日のドル円:伸び悩み/米FRB議長発言を材料視、非常事態に懸念も

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。世界経済の減速懸念は残るものの、堅調な米雇用統計や中国の金融緩和を背景にドル売り/円買いはいったん収束の見通し。ただ、米予算編成をめぐる非常事態宣言の可能性から株安に振れればドルの重石となるでしょう。

NY終値は108円半ば

1月4日のドル・円は5日ぶり反発。アジア市場で大発会の日経平均株価は序盤に大幅安となりますが、107円50銭付近は年金など重厚な買いが観測され、ショートカバーにより108円半ばに強含み。その後、日本の金融当局者が不安定な金融市場への懸念を表明したことで再び107円台に失速しますが、中国株の反転で日経平均は下げ幅を縮小し、ドルは持ち直しました。

欧米市場では108円付近でもみあった後、米雇用統計とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受け、米長期金利の大幅上昇や株価の急反発でドルは108円58銭まで押し上げられました。NYダウは前日比700ドル超高となり、日経平均先物も20000円台を回復。年末年始を挟んだ前週は一時104円台に急落する場面もありましたが、ドルは108円半ばで取引を終えました。

パウエル氏の発言を吟味

週明け7日早朝のアジア市場で、ドル/円は108円40銭台。この後は日本株の反発で円売りが先行し、ドルは108円半ばで推移しそうです。日中に株高が続けば、ドルは底堅い値動きを維持する見通し。前週末に発表された米12月雇用統計は、平均賃金と非農業部門雇用者数が予想を上振れ、金利と株価の上昇を誘発。反面、失業率は4カ月ぶりに悪化し、景気拡大の頭打ちの見方もあります。

その後、パウエル議長は講演で雇用統計など最近の経済指標から堅調な国内経済をアピールしながらも、今後は柔軟な金融政策を明言し、利上げ打ち止めの可能性が示されました。ただ、トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に伴う予算編成をめぐり、非常事態宣言の可能性を示唆。引き続きその影響が懸念され、株安に振れればドルを押し下げる可能性もあるため、積極的な買いは手控えられるでしょう。

■主な注目材料
06:30 豪12月製造業PMI
08:50 日マネタリー・ベース
10:00 フィリピン貿易収支
16:00 独11月製造業新規受注、小売売上高
17:00 台湾12月貿易収支
ハンガリー11月小売売上高
18:15 インドネシア12月消費者信頼感
18:30 南ア企業マインド
19:00 ユーロ圏11月小売売上高
20:00 チリ貿易収支、消費者物価指数
23:00 イスラエル中銀定例会合/政策発表
00:00 米11月製造業新規受注、12月ISM非製造業景況感指数
カナダ12月IveyPMI部協会指数
休場:ロシア、セルビア、ウクライナ、モンテネグロ、カザフスタン、エジプト、パレスチナ

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