今日のドル円:弱含み/ユーロ売りで浮揚も、インフレ鈍化で下げ余地

本日のドル/円は弱含む展開となりそうです。前日公表された欧州中銀(ECB)のより慎重な内容を受けドル売りは後退する見通し。ただ、今晩発表のアメリカの消費者物価指数(CPI)は前回下振れが予想され、景気の減速感からドル買いは手控えられると予想します。

ドルはNY市場で108円51銭まで回復

1月10日のドル/円は反発。アジア市場では108円前半で寄り付いた後、米連邦公開市場委員会(FOMC)の慎重な内容を受け、利上げ中止の思惑からドル売りの地合いが広がりました。また、ドル安/円高を手がかりに、日経平均株価の弱含みが継続。欧米株安観測も加わってドルは108円を割り込み、一時107円70銭台まで値を下げます。その後、ユーロ・ドル失速の影響でドルは108円台を回復しました。

欧米市場でも、材料難から107円後半を中心に推移します。米中貿易協議で両国の通商上の対立が回避されるとの見通しから、リスク回避の円買いは弱まりました。また、連邦準備制度理事会(FRB)当局者のハト派寄りの発言はやや後退し、パウエルFRB議長のバランスシート正常化に関する発言を手がかりとした買戻しでNY市場では108円51銭まで持ち直し、108円42銭で取引を終えました。

米CPI下振れでドル売り再開

本日のアジア市場早朝は、ドル/円は108円40銭付近で推移。NYダウの5日続伸を受け日経平均は反発し、リスク選好の円売りが先行しそうです。米中通商協議の結果を踏まえ中国株が続伸すれば、円売りを支援する見通し。また、前日公表された欧州中銀(ECB)の議事要旨でより慎重な意見が目立ったことから、ユーロ/ドルへの下押し圧力は続き、ドル/円を小幅に押し上げる可能性もあります。

ただ、ドルにはなお下げ余地がありそうです。今晩はアメリカの消費者物価指数(CPI)が手がかりで、景気腰折れや利上げ中止の観測が広がるなか、インフレ指標の前回下振れが嫌気される見通し。CPIは前年比が+1.9%と予想され、2017年8月以来1年4カ月ぶりに2.0%を割り込む公算です。コア指数は+2.2%と見込まれるものの、景気拡大の頭打ちは否めない内容となり、ドルは先安観が広がると予想します。

■主な注目材料
06:30 豪12月AIG建設業指数
06:45 NZ11月建築確認件数
07:00 ペルー中銀定例会合/政策発表
07:30 米 連邦公開市場委員会メンバー、リチャード・クラリダ氏発言
08:00 韓国12月失業率
08:30 日11月家計支出
08:50 日11月経常収支
09:30 豪11月小売売上高
13:00 マレーシア11月鉱工業生産
14:00 日 景気ウォッチャー調査‐現状判断 (12月) 51.0
シンガポール小売売上高
16:00 デンマーク11月工業生産高
トルコ11月経常収支
ルーマニア12月消費者物価指数
17:00 チェコ7-9月期国内総生産、11月小売売上高
18:30 英11月貿易収支、鉱工業生産、製造業生産、建設生産高
20:00 ブラジル12月消費者物価指数
21:00 インド11鉱工業生産、製造業生産
22:30 米12月消費者物価指数、実質賃金
23:00 メキシコ11月鉱工業生産
休場: モロッコ

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