今日のドル円:底堅い/中国経済下振れ懸念も米非常事態回避を好感

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。昼ごろ発表の中国貿易収支は下振れが予想され、世界経済の原動力の失速が嫌気される見通し。ただ、アメリカの予算編成に関連しトランプ政権が非常事態宣言を留保するとの見方から、ドル売りは後退するでしょう。

NY市場でドルは108円半ばに

1月11日のドル/円は続伸。前日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がバランスシート正常化に言及しドル買いを誘発したほか、日経平均株価の上昇基調で円売り基調も続きました。ただ、アジア市場では9日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨から利上げ中止の思惑が広がり積極的なドル買いはみられず、108円前半から半ばにかけての水準でもみあう値動きでした。

欧米市場でもレンジ取引が続きます。注目された米12月消費者物価指数は市場予想と一致したことで反応は薄く、ドル/円への影響も軽微でした。一方、ユーロ/ドルは1.15ドル台の高水準から売りが強まり、ドルは一時108円59銭まで押し上げられました。NYダウは6日ぶりにマイナス圏となりましたが、小幅安だったこともあり、ドルは108円50銭台を維持して取引を終えました。

引き続きドル買い材料は乏しい

14日アジア市場午前の取引で、ドル/円は下値が堅い。本日は東京市場が成人の日の休日で休暇となり、取引は薄いでしょう。日経平均先物や中国株、時間外取引の欧米株式先物、米長期金利の動向などが手がかり。本日発表される中国の貿易収支は輸出減と輸入増が見込まれていますが、最近発表された中国の経済指標は予想を下回る弱い内容が目立っており、輸出入も減少する可能性はあります。

ただ、前週行われた米中通商協議は今後閣僚レベルで継続する見通しで、貿易戦争の影響への懸念は限定的。一方、トランプ大統領はメキシコ国境の壁建設に関する予算編成で、与野党対立を受け非常事態宣言に言及したものの、野党の動きを見極める姿勢を示しています。それにより過度な警戒は弱まり、ドル売りも小幅にとどまりそうです。ユーロの買戻しに振れなければ、ドルは108円台を維持すると予想します。

■主な注目材料
未定 中国12月貿易収支
14:00 スウェーデン12月失業率
15:30 インド12月生産者物価指数
16:00 独12月生産者物価指数
インドネシア中銀定例会合/政策発表
トルコ11月工業生産
ルーマニア12月消費者物価指数、11月鉱工業生産
17:00 ハンガリー11月工業生産高
17:30 スウェーデン12月消費者物価指数
18:00 チェコ11月経常収支
19:00 ユーロ圏11月鉱工業生産、工業生産
21:00 インド12月消費者物価指数
22:00 ポーランド12月消費者物価指数、11月経常収支
未定 米 FRBパウエル議長証言
23:00 メキシコ10月全体設備
00:45 ウクライナ11月貿易収支
休場:日本、チュニジア

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