今日のドル円:下げ渋り/英議会否決後を見極め、警戒の円買い継続

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。イギリスの欧州連合(EU)離脱合意案に関し議会が否決の場合、ポンド売り/円買いに振れやすく、ドル買いのフローが見込まれます。ただ、今後の不透明感から円買いは残り、ドルの戻りは限定的となるでしょう。

円買い局面でもドル108円台を維持

1月14日のドル/円は反落。東京市場の休場で薄商いのなか、中国貿易収支から輸出入が縮小したことで減速懸念が強まり、中国株や欧米株式の先物は軟調地合いに。またクロス円は円買い方向に振れ、ドル/円は108円付近まで値を下げます。同時に、米中通商対話が継続するとの見方から円買いは限定的となりました。欧州市場では一時107円99銭を付けたものの、ドルは108円台をすぐに回復。

ただ、アメリカの景気腰折れや連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め停止の観測から、ドル買いは小幅にとどまっています。この日発表されたユーロ圏の鉱工業生産などが予想以上に低調だったため、ユーロ/ドルが1.14ドル台でじり安となり、ドルを小幅に押し上げたにすぎません。ドルはNY市場で108円30銭台まで持ち直したものの、買いは続かず108円17銭で取引を終えました。

英下院採決に向けリスク回避

本日アジア市場の早朝で、ドル/円は108円10銭台。NYダウが5日続伸の後続落となり、この後は日経平均株価は軟調推移が見込まれるため、ドルは107円方向振れやすい見通し。今晩はイギリス議会でのEU離脱合意案の採決を控え、日中は動きづらいでしょう。議会の承認は困難とみられていましたが、直前になってメイ首相案への支持が広がったとの報道で前日はポンドが買い戻される場面もありました。

事前予想の通り否決されれば、ポンド売りに振れても、一巡後は小幅に持ち直す展開とみます。その後はEUの対応と、メイ政権が1月21日に議会に対して打ち出す代替策とそれに対する投票を見極める動きとなりそうです。ここへきて親EU派議員が強硬離脱を回避する法案の提出を検討中との報道もあります。そうなればリスク回避の円買いは弱まるものの、同時に政治の混迷を嫌気する動きも予想されます。

一方、野党の内閣不信任案提出で、保守党内の強硬派が野党の主張する解散・総選挙に同調するリスクを想定する必要もあります。いずれにしても、本日はポンド売り/ドル買いの影響でドル買い/円売りに振れるものの、ドルの上昇は限定的と予想します。

■主な注目材料
06:00 韓国12月輸入物価指数
06:00 NZ10-12月期企業景況感、設備稼働率
13:00 マレーシア失業率
インドネシア貿易収支
16:00 ノルウェー12月貿易収支
トルコ10月四半期失業率
17:00 ハンガリー12月消費者物価指数
18:30 南ア11月金生産、鉱業製造
未定 英 英国議会ブレクジットの投票
19:00 ユーロ圏11月貿易収支
20:00 南ア11月小売売上高
ブラジル11月小売売上高
21:00 イスラエル12月消費者物価指数
21:00 ウクライナ11月貿易収支
21:45 インド貿易収支
22:30 米12月生産者物価指数、1月NY連銀製造業指数
22:55 米レッドブック (前年比) 8.9%
23:00 ペルー国内総生産
未定 NZ 世界乳製品取引価格指数
04:00 アルゼンチン12月消費者物価指数
休場:マラウイ、スリランカ

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