今日のドル円:上げ渋り/ブレグジット一服で米減速や利上げ休止意識

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。イギリスの欧州連合(EU)離脱合意案の議会採決は想定通り大差で否決され、安全通貨としてのドル買いが継続。ただ、アメリカの景気減速や引き締め休止などが想起され、ドル買いは小幅にとどまると予想します。

英議会否決後ポンドは2%高

1月15日のドル/円は反発。アジア市場では、日経平均株価が軟調スタートとなりますが前場に反転し、それを手がかりに国内勢が買いを強めました。また、イギリスのブレグジット合意案に対する楽観的な見方からポンド/ドル、ポンド/円が堅調地合いとなり、ドル/円やクロス円を押し上げます。その後も日経平均や上海総合指数のほか、欧米株式先物も堅調となり円は一段安。また、イギリスの議会採決を前にポンドがさらに上昇し、ドルは108円75銭まで強含みました。


欧米市場では、アメリカの1月NY連銀製造業景気指数、12月生産者物価指数(PPI)がいずれも景気減速懸念を強める内容となり、ドル売りに振れる場面も。そして、日本時間の16日未明に行われたイギリス下院での採決は、合意案が大差で否決。ただ、織り込み済みの展開のためポンド/円は137円台から140円台まで2%程度買い戻され、ドル/円は108円70銭台まで回復、そのまま取引を終えました。

株高/円安もドル買いは控えめ

本日アジア市場の早朝で、ドル/円は108円70銭付近で推移。前日のNYダウ反発を受け日本株は堅調地合いが見込まれ、円売り先行でドルは上昇方向に振れる可能性はあります。リスク許容度の低下はいったん和らぎ、株高/円売りに振れやすいでしょう。ただ、アメリカの経済指標の下振れによる腰折れ懸念や連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め休止観測に変わりはなく、ドル買いは控えめになるとみます。


一方、ポンドの値動きに関しては、メイ首相が21日にも打ち出す代替策をめぐって憶測が乱れ飛び、乱高下が予想されます。目先はドル/円やクロス円に影響を与える場面もあるでしょう。今後はEU側やイギリス議会の対応次第となりそうです。金融市場にとって回避したいシナリオは、議会内の協議や解散・総選挙で労働党政権の発足。ただし、行き詰ったブレグジット論議を打開する意味では悪い選択肢ではないように思えます。


■主な注目材料
06:45 NZ12月電子カード小売り販売数
08:30 豪1月Westpac消費者信頼感
08:50 日12月企業物価指数
10:30 中国12月住宅価格
13:30 日第三次産業活動指数
16:00 独12月消費者物価指数
16:00 トルコ11月工業生産
17:00 チェコ12月生産者物価指数
18:30 英12月消費者物価指数、生産者物価指数、小売物価指数、住宅ローン申請件数
20:00 イスラエル10-12月期国内総生産年率
20:00 トルコ中銀定例会合/政策発表
21:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
22:30 米12月小売売上高
00:00 米11月企業在庫、1月NAHB住宅市場指数
04:00 米 ベージュブック

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