今日のドル円:伸び悩み/株高継続に期待も米予算対立長期化を懸念

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。アメリカ企業の好業績を背景とした株高などで109円台を回復したものの、政府と議会の予算編成をめぐる対立は長期化。経済指標の下振れで景気減速も意識されやすく、積極的なドル買いは手控えられるでしょう。

ドルは1週間ぶりに109円台に

1月16日のドル/円は続伸。アジア市場では日経平均株価が下げに転じたことをきっかけに円買いに振れ、上海総合指数の弱含みもあってドルは108円30銭台まで値を下げました。ただ、その後は日本株と中国株が下げ幅を縮小し、株安を嫌気した円買いは次第に弱まります。ユーロ/ドルの上昇基調はドルの重石となりますが、株式先物指数の堅調地合いで欧米株高が観測され、ドルは底堅い値動きに。

欧米市場では小じっかり。アメリカの企業決算でバンカメなど大手金融機関の好業績を受け、株買い/ドル買いが強まります。一方、イギリスでメイ首相に対する不信任案決議が提出されたものの、僅差で否決。政局混迷が回避された安ど感からポンド/円は前日に続き一時140円を上抜けました。その流れでドル/円は109円19銭まで強含み、109円09銭で取引を終了。終値での109円台回復は昨年12月31日以来です。

ドル109円台の維持は微妙

本日のアジア市場早朝は、ドル/円は底堅く推移。この後は日本株高を背景とした円売りで、ドルは上昇基調となりそうです。また、アメリカ企業の好業績で株高が続けば、ドルは一段高も期待されます。ただ、トランプ大統領の一般教書演説の延期も議論されるなど政府と議会の予算編成をめぐる対立は長期化しており、株価を下押しする可能性もあります。また、今日発表の経済指標の下振れ予想も警戒されます。

前日の地区連銀経済報告「ベージュブック」は雇用情勢と賃金について改善している反面、製造業の成長の鈍化を指摘。今晩の1月フィラデルフィア連銀製造業指数は前回上振れが予想されるものの、成長鈍化を裏づける内容となれば景気腰折れへの懸念から株売り/ドル売りも想定されます。当局者の慎重な発言も想起され、引き続き積極的なドル買いは手控えられそうです。

一方、ブレグジットに関しても、メイ首相は続投となりましたが強硬離脱の可能性は排除していないもようで、不透明感が続くなかポンドは乱高下しやすい見通し。他通貨への影響も見込まれます。ポンド売りはドルの押し上げ要因となりますが、ポンド/円が軟調地合いとなれば、ドル/円を押し下げる材料となるでしょう。

■主な注目材料
09:30 豪11月住宅ローン申請件数
09:45 シンガポール貿易収支
16:00 独12月生産者物価指数
17:30 香港12月失業率
19:00 ユーロ圏12月消費者物価指数
22:00 南ア準備銀定例会合/政策発表
22:30 米1月フィラデルフィア連銀製造業指数、12月住宅着工件数、失業保険申請件数
カナダADP非農業部門雇用者数

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