今日のドル円:上げ渋り/米中貿易摩擦の解消に期待も、調整の売り

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。トランプ政権が対中貿易関税撤廃を検討しているとの思惑から円売り基調が続く見通し。ただ、アメリカの3連休を控え、低調な製造業関連指標を手がかりに調整の売りが上昇分を削る値動きを予想します。

ドルは一時109円39銭

1月17日のドル/円は3日続伸。アジア市場では株価に振らされる展開で、日経平均株価の反落を受けた円買いにより108円を割り込みます。その後は109円を挟んで方向感のつかみにくい値動きでしたが、ユーロ/ドルのじり安でドルは底堅く推移。夕方以降になると先物指数の弱含みでアジアに続き欧米でも株安が警戒され、円買い再開でドルは108円70銭台へとさらに値を下げました。

欧州市場に入ると、ブレグジット時期の後ズレ観測からポンドがドルや円に対して買われる場面がありました。NY市場では、アメリカのフィラデルフィア製造業景気指数や新規雇用保険申請件数が良好な内容を示すと米10年債利回りが上昇。また、アメリカが中国に対する貿易関税撤廃を検討中との報道を受け円が大きく売り込まれ、ドルは一時109円39銭まで上昇し、109円24銭で取引を終えました。

米製造業の状況を見極め

本日アジア市場の早朝は、ドル/円は109円20銭付近。この後は日本株高を手がかりに円売り基調が続き、ドルは109円前半から半ばでの取引となりそうです。目先のメドとしては心理的節目の109円50銭、2019年に入ってからの高値109円72銭が意識されるでしょう。それらを上抜けると110円回復が視野に入ってきますが、アメリカは明日から3連休のため終盤には調整の売りが強まると予想します。

今晩はアメリカの鉱工業生産や製造業生産など「ベージュブック」が成長の鈍化を指摘した製造業関連指標が材料視されそうです。前日のフィラデルフィア指数は堅調でしたが、12月ISM製造業景況指数ほか低調なものが目立っています。経済は「絶好調」から「好調」となるだけかもしれませんが、頭打ちのムードが広がれば市場センチメントも縮小ぎみになるでしょう。

一方、ブレグジットに関しては、この後の日程が固まりつつあります。メイ首相は21日に代替策を議会に提示し、審議を経て議会は29日に再び採決。それでも合意なき離脱の方向に進みそうなら2回目の国民投票が行われる可能性が出てきました。しかし、そこでまた「離脱」となった場合にはどうなるでしょうか。逆に「残留」となれば、離脱派は3回目の国民投票を求めるでしょう。折に触れ警戒の円買いがポンドの重石となります。

■主な注目材料
06:30 NZ12月PMI
08:30 日12月全国消費者物価指数
10:00 韓国銀行(中銀)定例会合/政策発表決定
13:30 日11月鉱工業生産、設備稼働率
16:30 スイス12月生産者物価指数
18:00 ポーランド12月生産者物価指数、雇用成長、工業生産
ユーロ圏11月経常収支
18:30 英12月小売売上高
22:00 ロシア月次国内総生産、11月貿易収支
22:30 カナダ12月消費者価格指数
23:15 米 12月設備稼働率、鉱工業生産、製造業生産
00:00 米1月ミシガン大学消費者信頼感指数
コロンビア11月鉱工業生産

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