今日の円ドル:上値重い/ECB慎重姿勢でドル買いも、減速懸念が下押し

本日のドル/円は上値の重い値動きとなりそうです。今晩開催される欧州中銀(ECB)理事会で最近の回復基調の後退を受け慎重な姿勢が示されれば、ドル選好地合いとなる見通し。ただ、世界経済の減速を懸念した円買いは根強く、主要通貨を下押しすると予想します。

NY市場でドル一時109円99銭

1月23日のドル/円は反発。アジア市場では日本株がプラス圏に浮揚した場面で円売りが強まり、109円半ばで下値の堅い値動きとなりました。その後、日銀が金融政策決定会合で「異次元緩和」継続の方針を発表したほか、「展望リポート」で2019年は物価上昇ペースが緩慢になるとの見通しを示すと、大規模緩和維持の観測から円はさらに値を下げます。日本株は失速しますが、ドルは109円80銭付近に強含みました。

欧米市場では伸び悩んだものの、予想を小幅に上回ったアメリカの住宅価格指数が好感されたほか米10年債利回りの上昇でドル買いが強まり、節目の110円に迫る109円99銭まで一時値を切り上げました。日銀緩和政策継続の思惑から円売りも後押し。反面、世界経済の減速への根強い懸念の円買いがドルの重石となって109円前半まで急激に値を下げ、最終的には109円60銭で取引を終えました。

ECBは慎重姿勢でユーロ安誘導か

本日アジア市場の早朝、ドル/円は109円50銭付近で推移。この後は日本株にらみで円の売り買いが交錯しそうです。今晩はECB理事会とドラギ総裁による記者会見が焦点。国際通貨基金(IMF)が21日に発表した世界経済見通しで、下方修正の要因についてドイツをはじめ欧州経済の回復の遅れを指摘しています。ECBは今年夏以降の利上げを目標としていますが、慎重なスタンスを示しユーロ安を誘発しそうです。

その場合、今晩発表されるアメリカの1月製造業・サービス業PMIや12月景気先行指標総合指数が想定内となれば、ユーロ売り/ドル買いの展開が見込まれます。ただ、23日に発表されたリッチモンド連銀製造業指数は予想を上回ったものの、2カ月連続のマイナス。フィラデルフィア連銀景況指数を除き、最近発表された製造業関連指標は軒並み悪化が示されており、今晩もドルの下押し要因となる可能性はあります。

ドルの下値は堅く、買戻しが入れば110円台を回復しても不自然ではないでしょう。ただ、やはりIMFによる世界経済見通しの下方修正のインパクトは大きく、根強い円買いがドルを含め主要通貨を押し下げると予想します。

■主な注目材料
09:00 豪WMI先行指数
09:30 豪12月雇用統計
10:00 韓国中銀定例会合/政策発表
11:00 フィリピン10-12月期国内総生産
16:00 デンマーク1月消費者信頼感
ノルウェー11月失業率
17:30 スウェーデン12月失業率
独1月製造業・サービス業PMI
18:00 ポーランド12月失業率
ノルウェー中銀定例会合/政策発表決定
ユーロ圏1月製造業・サービス業PMI
18:30 英住宅ローン承認総件数
21:45 欧州中銀(ECB)理事会/政策発表
23:00 メキシコ1月消費者物価指数
22:30 ECB総裁記者会見
23:45 米1月製造業・サービス業PMI
00:00 12月景気先行指標総合指数
04:00 アルゼンチン11月経済活動
休場:ルーマニア

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