ドルは伸び悩み/タカ派的な米FOMC議事要旨も大統領の批判を想起

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。日本株の大幅高を受けた円売りで、ドル買い先行の見通し。ただ、今晩公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で強気なトーンとなってもトランプ大統領の利上げ批判が想起され、買い一巡後は様子見となるでしょう。

ドルのNY終値は112円25銭

10月16日のドル/円はしっかり。アジア市場では、中国のインフレ関連指標の底堅い内容が好感され、上海総合指数など中国株が堅調となり、日経平均株価も上げ幅を拡大。株高を意識した円売りでドルは112円台を回復しています。その後はアメリカの株式先物の堅調地合いや10年債利回りの緩やかな上昇で市場心理が改善し、クロス円が円売りに振れたことでドル/円は小幅に値を上げました。
欧米市場では、企業の好業績を背景にNYダウが前日比500ドル超となるなど、主要3指数が2%超の大幅高となり、ドルを押し上げました。ただ、アメリカ10年債利回りが欧州市場の序盤から低下に向かったのに連動し、ドルの上値を押さえたとみられます。ドルが株の大幅高の割りに上値が重かったのは、サウジアラビアの記者殺害やブレグジットを見極めるムードが広がったことも要因でしょう。

米FOMC議事要旨で温度差を探る

本日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円30銭付近で伸び悩んでいます。前日NY高値の水準で売り圧力が観測されますが、この後日本株の大幅高を受け、円売り優勢となりそうです。節目の112円50銭を上抜けられれば、112円後半が定着するかもしれません。ただ、固定相場のサウジアラビア通貨リヤルが不安定な値動きで、不透明感から円売りはそれほど進まない可能性もあります。
一方、今晩の焦点は、9月25-26日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が焦点。この会合では、2020年まで利上げ方針を継続する姿勢が示され、特に2019年の3回の強気な引き締め回数が追い風となって、ドルが大きく買われました。しかし、当局者の講演などでは慎重な発言も相次ぎ、議事要旨の内容が注目されます。トランプ大統領による引き締め批判の影響が意識されれば、ドル買いは限定的となるでしょう。
■主な注目材料
08:30 豪WMI先行指数
09:30 シンガポール貿易収支
17:00 ポーランド9月生産者物価指数、工業生産高
17:30 英9月消費者物価指数、生産者物価指数、小売物価指数、住宅価格指数
18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数
20:00 南ア8月小売売上高
米MBA住宅ローン申請件数
21:30 米9月住宅着工件数
カナダ8月製造業出荷
22:00 ロシア生産者物価指数、小売売上高、失業率
00:00 コロンビア8月鉱工業生産、小売売上高
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
04:00 アルゼンチン9月消費者物価指数
休場:香港

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